「王将」「風雪ながれ旅」などを手がけた作曲家船村徹さん(享年84)の三回忌法要が16日、都内で行われた。2年前のこの日、心不全で亡くなった。

門下生の北島三郎(82)鳥羽一郎(66)走裕介(45)や音楽関係者ら約140人が集まり、5500曲以上を世に送り出した偉大な作曲家を悼んだ。

来賓あいさつで北島は「不思議ですな…。『月日がたつと、少しずつ寂しさが薄れる』と言いますが、師匠と1年前に亡くした大事な息子(次男)は思い出がよみがえるし、寂しさが込み上げる」と言葉を詰まらせた。最後には「人生はいっぺんです。おっ師匠さん、いつかは側に行くから、早く迎えに来ないで。見守っていてください。御願いします」と続けた。

献杯で五木ひろし(70)は「自分は門下生でも外弟子でもないが、ずっと応援をしてもらった」と感謝の言葉を続け、「船村メロディーに献杯」と声を張りあげた。

妻の福田佳子さん(79)は「家族と一緒にいると、今でも『これはお父さんの好きな番組だったわね』『お父さんの好きな料理ね』などと会話が出る。逝ってしまった実感が湧いていない毎日を送っています」と話した。また、内弟子の鳥羽、静太郎、天草二郎、走、村木弾が船村さんのヒット曲「師匠(おやじ)」を歌唱するシーンもあった。 祭壇は桜、チューリップ、菜の花など約500本の花で彩られた。また、スーツや帽子など120点が参加者に形見分けされた。