第13回繁昌亭大賞の表彰式と記念落語会が20日、大阪市北区の天満天神繁昌亭で行われ、大賞の桂かい枝(49)、奨励賞の桂雀太(41)が出席した。

同賞は質の高い落語を演じて繁昌亭の名を広めた入門25年以下の落語家を表彰している。

かい枝が登場すると、客席から「日本一!」の掛け声が上がった。プレゼンターの上方落語協会会長の笑福亭仁智(66)は「まだ早い!」と笑わせた。

あいさつでかい枝は「あこがれは原動力です。あこがれは大事です。この大賞にあこがれていました。やっと賞金20万円を手にすることができました」と笑わせた。

かい枝は兵庫県尼崎市出身。94年、五代目桂文枝に入門。古典、創作落語の両方をこなし、さらに英語落語も手がける。落語会では大ネタ「三十石夢の通い路」を披露した。

雀太は「最近、サインのときには一言『グッドタイミング』と書いています。人生で起きることはグッドタイミングです。この先、いろんな困難に出くわしても、これもグッドタイミングと思えるようになりたい」と話した。