NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」(日曜午後8時)で金栗四三を演じる主演中村勘九郎(37)が、母親役の宮崎美子(60)と23日、熊本県内で、NHKの九州のローカル番組の公開収録に参加した。

収録は「大河ドラマ『いだてん』特集in熊本 『金栗万博~世界“最遅”ランナー金栗四三の軌跡~』」と題し、トークショー形式で行われ、大河好きもお笑いタレント松村邦洋(51)も参加した。

勘九郎は金栗の印象を「純粋で芯の強い肥後もっこす」と紹介。また、金栗の熊本の生家でもロケを行ったことに、スタッフとここでやるべきと話し合い、実現したという裏話を明かした。さらに「金栗さんは故郷の風景を忘れなかった人だと思って演じているし、本物の金栗さんが走った場所で走れるなんて、本当に大河ならではなので、役者冥利(みょうり)に尽きる」と語った。

宮崎は「よくこんないい子を育てたな」と母になりきっていた。

続いて、話題は熊本弁に。勘九郎は、台本のセリフ以外にアドリブで方言を話すために苦労したと紹介。大河「八重の桜」で会津弁に向き合っていた綾瀬はるかにアドバイスを求め、「普段から方言を使っているといいよ」と教えてもらい、自宅でも熊本弁で話しているという。大河マニアの松村は「大河はもっと方言でやった方が良い」と熱いエールを送った。

収録後、勘九郎は「勘九郎さんと言うより、金栗さん、四三さんと声かけてくれるのが何よりうれしい」。宮崎は「もっと金栗さんの事を知って欲しいし、もっとたくさんの、方に見て欲しい」とPRした。