女優山口紗弥加(39)主演のフジテレビ系連続ドラマ「絶対正義」(土曜午後11時40分)の第5話が2日に放送される。

山口が演じるのは“最恐主婦”のヒロイン、正義のモンスター・高規範子。ひとつの間違いも犯さず、一切の過ちも許さず、法律のみを唯一の価値基準として生きる。その正義が再会した高校時代の5人のグループ、周囲の人々を翻弄(ほんろう)し、運命を狂わせていく。その恐怖を描く心理サスペンス。

範子の告発のせいでジャーナリスト生命の危機にひんする今村和樹を演じる桜井ユキ(32)は「私が最初思っていたよりも和樹は男性的要素が多いと思っています。芯の強さが回を追うごとに深く、太くなっていると思うので、これから演じるシーンも楽しみです。和樹はメンバーの中でもあくまでも中立で、自分は自分というところは高校時代から感じることができました。その辺りは大切にしています」。山口が演じる範子については「想像以上に怖い、特に笑顔が怖いですね。撮影に入る前に台本を読んでいても範子のインパクトはかなりありましたが、想像以上に不気味な怖さで、それは山口さんの力だと思います。白系の服で清楚(せいそ)なイメージで、おかっぱ頭もきっちりしている印象です。でも、範子があの衣装で笑うと不気味なんですよ(笑い)」と話している。

第5話では、範子の狂気じみた正義感に高校時代の同級生の4人の親友たちは翻弄(ほんろう)されていた。

石森麗香(田中みな実)は不倫相手の本間亮治(神尾佑)から「一緒に未来を歩みたい」と告白されるが、子供が成人するまでは関係を黙っておきたいと言われる。でも範子が子供たちに真実を告げかねない。

不妊治療で悩む理穂・ウィリアムズ(片瀬那奈)は、夫・ジョーイ(厚切りジェイソン)が範子の卵子と自分の精子で受精卵を作ると言い出したことにがくぜんとしていた。

西山由美子(美村里江)は、虐待の疑いをかけられたせいで、離婚調停の不利が続いていた。範子がいる限りこの状況は変わらない。

和樹(桜井)は、竹下賞受賞作は違法な取材で書かれたと範子に告発されたせいで、ジャーナリスト生命が断たれそうになっていた。

範子がそれほどまでに容赦なく4人を正し続ける謎が明らかになっていく。