俳優石丸幹二(53)が28日、大阪市内で、主演舞台「ライムライト」(4月9~24日、東京・シアタークリエ、大阪市北区のシアター・ドラマシティ、同月27~29日)の取材会を開いた。

世界の喜劇王チャールズ・チャプリンの名作映画として知られる「ライムライト」の舞台化。初演15年以来の再演で、同作がチャプリン映画の「マイ・ベストワン」だという石丸が引き続き、主人公の老芸人・カルヴェロを演じる。元宝塚歌劇団宙組トップ娘役の実咲凜音(29)と、俳優矢崎広(31)が新キャストとして加わる。

舞台人のはかない宿命と、残酷なまでに美しい愛の物語をノスタルジックに描いた映画を、音楽劇として上演する。石丸は「映画でも音楽は流れているが(舞台では)そこに歌詞が入る。詞が加わることによって、イメージが広がっていくと思う。そこが大きな違い」と話した。

公演では、映画版には入っていないチャプリンの曲が使われる。未完映画「フリーク」のために書き下ろしていたテーマソングで「みなさんが見たことも聞いたこともない曲。そこに、後の芸術を支える人たちに対する(チャプリンの)メッセージが入っている」と、舞台版ならではの見どころを語った。

偉大な喜劇王を「いつまでも追いかけていきたい」と尊敬する石丸。「チャプリンの作った愛の世界を舞台でお届けすることがまた、かなう。(舞台でしか聞けない曲など)映画とは違った視点の魅力になってくると思うので、みなさんの目で確かめていただければ」と、公演をアピールした。

東京、大阪公演の他、福岡(5月2~3日、久留米シティプラザ ザ・グランドホール)と愛知(同月5~6日、日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール)でも上演される。