日本テレビ系連続ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」(土曜午後10時00分)の2日放送の第7話視聴率が9・5%(関東地区)だったことが4日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話は8・3%、第2話は8・7%、第3話は9・4%、第4話は8・3%、第5話は9・0%、第6話は9・4%で、最高値を更新した。

同作は有罪率ほぼ100%の日本の裁判で、冤罪(えんざい)を晴らすために執念と情熱、科学を武器に、坂口健太郎演じる弁護士・黒川拓が逆転劇に挑む。黒川に振り回される新人弁護士・和倉楓を川口春奈、黒川に力を貸す科学者の秋保恭一郎を藤木直人が演じる。保駿堂法律事務所別府長治所長を杉本哲太、黒川を見守るベテラン弁護士湯布院和人を志賀広太郎、パラリーガルの城崎穂香を趣里。黒川の父で最高検察庁の黒川真次長検事を演じるのは草刈正雄。黒川に情報提供するテレビ日本の有馬聡子を市川実日子が演じる。

第7話では、秋保が楓に、妹を殺害された事件のことを語るところからスタート。黒川は、犯人とされた親友は冤罪(えんざい)と考えていた。

そのころ、「カサノバ」の異名を取った資産家、乗鞍権三郎(団時朗)が練炭による一酸化炭素中毒で死亡する。自殺に見せかけ殺害した容疑を掛けられた妻の乗鞍満里奈(川島海荷)は、聡子の取材に無罪をアピール。だが、警察に踏み込まれ、逮捕されると、悪態をつき、本性を現す。

湯布院のもとには、面識がないにもかかわらず、満里奈から弁護依頼が入る。だが湯布院はぎっくり腰になってしまい、黒川の担当に。

黒川が防犯カメラを調べると、一酸化炭素が充満した部屋から出た人間はおらず、法廷も有利に進む。だが、満里奈が夫の死後も1時間以上、部屋にいて生き残ったことに疑念を抱く。

閉廷後、黒川は父の黒川次長検事に呼び出される。黒川次長検事も、黒川が疑念を持っていることに気づいていた。黒川次長検事は、被告人がうそをついていると確信したときに弁護ができないなら「バッジを外したほうがいい」と言い放つ。

そのころ、湯布院は満里奈の記憶を思い起こす。湯布院が担当した事件で、満里奈は過去に、乗鞍の関わった投資詐欺によって一家が練炭自殺に追い込まれて両親を失い、弟も脳障害が残ってしまったことで、乗鞍を殺す動機があることが判明する。

黒川は自らを実験台に、秋保に調査を依頼。一酸化炭素がベッド側にたまりやすい部屋の形状に加え、過酸化水素水に二酸化マンガンを加え、酸素を作ることで、命からがら生き残る。それは弁護すべきはずの満里奈の犯行を認めてしまう結果になった。

犯行を認め「私を無罪にするために戦えよ」と言う満里奈に対し、「罪から目をそらして逃げきるのは、本当に満里奈さんのためになるのか。湯布院さんに依頼したのは、気づいて欲しかったのでは」と諭す黒川。だが、弁護からは解任される。

満里奈の弟は容体が急変し亡くなる。新任の弁護士で迎えた最終弁論。満里奈は黒川の言葉を回想して法廷で犯行を自白し、再び黒川に弁護を依頼する。黒川は湯布院と弁護に臨む、という内容だった。