7日に放送された沢村一樹(51)主演のテレビ朝日系ドラマ「刑事ゼロ」(木曜午後8時)の第9話の平均視聴率が11・2%(関東地区)だったことが8日、ビデオリサーチの調べで分かった。

初回は14・7%の高視聴率を獲得。「科捜研の女」「遺留捜査」などを放送する「木曜ミステリー」枠の新シリーズ初回としても、過去最高を記録した。前回8話は9・9%で初の1桁台となった。

20年間の記憶を失った京都府警の敏腕刑事、時矢歴彦(ときや・れきひこ)が難事件解決に挑む新作シリーズ。捜査のノウハウをなくしたことにより、斬新なアプローチで事件の真相をひもといていく。

共演は瀧本美織、寺島進、横山だいすけ、猫背椿、渡辺いっけい、財前直見、武田鉄矢。

9話のゲストは高橋光臣、今野浩喜、粟島瑞丸、南果歩。別れた妻で弁護士の奥畑記子(財前)に記憶喪失であることがばれ、1週間以内に職を辞するよう迫られた時矢は、記憶を取り戻そうと開業医の叔父、生田目守雄(武田)から退行催眠療法を受ける。しかし、追跡中の容疑者に殺されそうになったことが強いショックとなっているようで、うまくいかない。

そんな中、タロットの第6番カード「恋人」の図柄を再現した女性の変死体が見つかる。昨年も同様にタロットの図柄を模した猟奇殺人が3件発生し、記憶を失う前の時矢が容疑者を逮捕していた。その容疑者こそ時矢を殺害しようとし、記憶喪失を引き起こした原因となった能見冬馬だった。能見が殺害した3人の被害者は過去に何らかの形で殺人事件に関与していたものの、結果として罪に問われなかった共通点があり、今回の被害者も夫を焼死させた容疑で逮捕されながら保釈されていた。

しかし能見は逮捕後に犯行を認めて送検され、現在拘留中。模倣犯の犯行を疑いつつ、手掛かりを求める時矢と佐相智佳(瀧本)は、能見が勤めていたインターネットニュース配信社を訪ねる。その矢先、能見から奇妙なメールが届くのだった。