4人組ロックバンド、シドが10日、横浜アリーナで、結成15周年イヤーを締めくくるグランドファイナルライブを開催した。

11年3月19、20日に同所での初ライブを開催予定だったが、東日本大震災のために中止に。8年越しに初ライブが実現した形だ。

序盤のトークで、ベースの明希は「こういう光景を見ると、15年バンドやってきて本当によかったなと思います」としみじみ語った。「今日は最後まで俺たちと音楽の旅を楽しみましょう、横浜アリーナ! 乗り遅れるなよ!」と呼びかけ、ファン1万1000人から大歓声を浴びた。ギターのShinjiは「横浜アリーナ、本当にやりたかったです。何年かかったでしょうか。リベンジ、っていうのかな。うれしいです」と喜んだ。

「本当にこれからも、太くて長い…下ネタじゃないよ。バンド活動をしたいと思っているので、よろしくお願いします」と話し、笑いを誘った。

ドラムのゆうやは「どれだけこの光景を見たかったか。あまり多くは語りませんが、8年越しですね」と感慨深げ。「僕ら、とっても大人になりました。やっぱりこうやって、8年越しでも皆さんが、きっちりとついてきてくれて。そうじゃないと、こういうところではできませんから」と感謝した。「似合ってますか、シド。ここ(横浜アリーナ)」と問いかけると、大歓声を浴びた。「僕も似合ってると思います。8年越しの思いをバッチリと今日のステージにぶつけたいです」と意気込んだ。

ライブでは、代表曲「嘘」やデビュー曲「モノクロのキス」などを披露。新曲「君色の朝」も初披露し、ファンを魅了した。

アンコールで、ボーカルのマオは「この15年いろいろあったんですけど、みんなと一緒に歩いて来られたのがよかったし、みんなのおかげでここまで来られたと思っています。ありがとうございます!」と呼びかけた。

終演後には4月、5月にファンクラブ限定ツアーを行い、6月からは他のアーティストとのコラボレーションツアーを開催することも発表。今年新作アルバムを制作することや、今年秋には全国ホールツアーを開催することも発表された。