脳科学者の茂木健一郎氏(56)が、東京・福生市の公立福生病院で腎臓病患者の40代女性が人工透析治療をやめた後に死亡した問題で、終末期でない患者に透析治療をしない選択を提示した医師らを厳しく非難した。

茂木氏は12日、ブログを更新。同問題について「医師としての倫理、医療のあり方の本道から著しく逸脱していて、看過できない」と言及した。

続けて「人工透析を続けていると、血管の状態が悪化して処置がしにくいなどの問題が起こることはあっても、それをさまざまな工夫で乗り越えようとするのが医者というものだ。そのような手を尽くさずに、『人工透析をしない選択もある』と聞くのは、医者の風上に置けない」と持論を展開。「今回の透析治療の中止は、医者として正当な行為とはとてもいえず、もし反省せず、今後も同じような行為を続けるのでれば、当該医師、院長の医師免許を剥奪すべき、悪質な事案だと私は考える」とした。