国際パラリンピック委員会特別親善大使を務める香取慎吾(42)が14日、東京・IHIステージアラウンド東京で国内での初作品展「BOUM! BOUM! BOUM!香取慎吾NIPPON初個展」(15日~6月16日)の内覧会に出席した。126点の作品が展示され、「僕のアートには僕が詰まっている」とPRした。

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念願の日本国内での初個展だ。香取は「すごくドキドキしています。BOUM! BOUM!しています」と、開始を待ち切れない様子で登場。子どもの時から創作活動を続け個展が夢だったといい、「1人の男の夢がかなう瞬間を見てほしいです。かっこいい!」とおどけてみせた。

同会場はステージに囲まれた円形客席が360度回転する、他に類を見ない劇場で、ステージ特性を生かした体感・体験型の斬新な個展となった。作品は昨年、ルーブル美術館で展示した104点とこれまで未発表の6点、新たに制作した16点を加え126点が展示される。「昨日も夜中までこの劇場で絵を描き続けていました。6月まであるので、時間がある時はここに来て、絵を描いて足していこうと思っています」と、今後、展示物を増やしていく構想を明かした。

新作は「自分の体に入ってほしい」がテーマとなっている。10年分の自身の切った髪の毛を使った絵画や、歯型のオブジェ、極め付きは心臓を模した高さ3・5メートルの巨大オブジェだ。制作中の香取の心音を録音、オブジェに触れると香取の鼓動が体感できるというものだ。「僕のアートには僕が詰まっている。僕の内臓や遺伝子が感じられるアートだったりする。より僕を近くに感じてもらいたいです」とアピールした。

また、国際パラリンピック委員会特別親善大使らしく、会場は完全バリアフリーとなっている。兼任する日本財団パラリンピックサポートセンター(略称パラサポ)のスペシャルサポーターとしてパラサポセンターに描いた壁画を再現したレゴブロックも展示されている。