テクノユニット「電気グルーヴ」メンバーで俳優のピエール瀧こと瀧正則容疑者(51)が、コカインを摂取したとして麻薬取締法違反(使用)の疑いで12日に逮捕されたことを受け14日、相方の石野卓球(51)が初めてツイッターを更新した。

石野が23日出演予定だったイベントの出演中止の発表とともに「だとよ」と3文字だけツイートしたが、複雑な胸中をのぞかせた。

瀧容疑者の逮捕が12日未明に明らかになってから約36時間後の14日正午頃。沈黙を続けてきた相方の石野が、自身の公式ツイッターで初めて反応した。前日13日に所属事務所が発表した謝罪コメントや、今月15~16日に開催予定だった30周年ツアー公演の中止についての発表、所属レコード会社による電気グルーヴのCDなど関連商品の出荷停止や回収についての発表の3件をそれぞれリツイート(拡散)した。

さらにこの日、北海道・倶知安町で23日に開催され、石野がソロで出演予定だったイベントも「バンドメンバーのピエール瀧が、麻薬取締法違反の容疑で逮捕された事態を厳粛に受け止め、会場とも協議の結果、石野卓球の出演を中止させていただきます」と出演中止が決定。この発表を知らせるツイートともに「だとよ」とつぶやいた。

一見、ぶっきらぼうにも映る一言だが、関係者によると、石野は瀧容疑者の逮捕にショックを受け、終始神妙な様子だという。粛々とした姿勢で周囲ともやりとりしており、親しい関係者も「あんなに神妙な石野さんは見たことがないです」と話しているという。さらに別の音楽関係者も、「だとよ」について「あくまで、石野卓球としてのキャラクターで、ファンを少しでも安心させるための一言」と分析する。

2人は高校時代に出会い、瀧容疑者が地方CMなどを扱う制作会社に勤務していた時に、石野が誘って電気グルーヴを結成。今年が結成30周年の記念イヤーで、近年はそれぞれのソロ活動を充実させる中、今年は中止となったツアーの公演だけでなく、イベントや企画などユニット活動を優先したスケジュールが組まれていたといい、すべて白紙状態となった。

先月2日にNHKで特集された「SONGS」でも、「しかるけれどケンカはしない」と互いに語るほど、関係性も深い2人。ユニット活動の継続か解散かなど、最終判断は今後になる見込みだが、難しい決断を迫られそうだ。