女性書道家の中塚翠涛(なかつか・すいとう=39)が14日、フランス・パリで15日から初の個展が開催するのを記念したレセプションパーティーを開いた。

中塚がパリに初めて行ったのは15年前。会場のあるサン・ジェルマン・デ・プレ地区には必ず訪れており、このエリアで個展を開きたいという長年の夢をついに実現させた。

今回の個展のテーマは「ミュージック」。15年間パリに訪れ感じた、「街の音、言葉の響きなど」を表現したテーマとなっているという。

中塚は個展について「フランスの文化や雰囲気がすごく好きで、空港に到着してから感じるにおいや音、パリの街に毎回来るたびにワクワクや喜びを感じます。自分自身の変化や積み重ねなどが表現出来たらいいなと思っています。現地の方の反応が楽しみです」。作品については「日本とパリで制作しました。日本で作った作品がパリのイメージをより強く思って制作したこともあり、(日本で作った作品に対し)『こっちで作ったの』と現地の人に言われました」とコメントしている。

また、今後について「この地に来て思うのですが、心穏やかに心躍る豊かな生活をしていきながら、自分のスタイルを持って過ごしていきたいです」と話した。個展は29日まで開催される。

中塚は、16年にはフランス・パリのルーブル美術館地下会場カルーセル・ドゥ・ルーブルで行われた作品展で、インスタレーション部門の「金賞」と「審査員賞金賞」をダブル受賞。17年にはデンマークの首都コペンハーゲンで、現地在住の日本人作曲家吉田文さんと現代歌劇「影」をコラボ上演するなど国際的にも活躍している。