歌手平原綾香(34)が16日、東京・国際フォーラムで、チャリティーコンサート第5回平原綾香Jupiter基金「My Best Friends Concert~顔晴れこどもたち~」を行った。

同基金は、未来の子どもたちのために音楽を通じて支援することを目的に平原自らが立ちあげた。今年は「釜石市ラグビーこども未来基金」への寄付を行う。

コンサート前に取材に応じた平原は、「コンサートで音楽を楽しんでいただくことで子どもたちが助かる基金があることを知ってほしいです」と訴えた。「釜石市-」への寄付を決めたのは昨年8月、岩手・釜石鵜住居復興スタジアムのオープニングセレモニーで歌ったことがきっかけだった。「震災後、ずっと東北を応援してきました。私もラグビーが好きで、ワールドカップを盛り上げるためにはまだまだ支援が必要だと聞いたので、少しでも力になれればと思いました」と明かした。

これまでは平原自身がデザインしてきたチャリティーTシャツだが、今回は姉でシンガー・ソングライターのAIKAが担当した。昨年から始めた平原自身が作った一点物アクセサリーの抽選販売は、今年は6つを用意した。

まもなく“平成”は幕を閉じるが、「元号が変わっても続けます」と宣言した。大きな夢もある。大ヒット映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見て、「ライブエイドのようなフェス形式でのチャリティーもやりたいです」と目を輝かせた。「将来は平原綾香の名前ではなく『Jupiter基金』として、世界中の子どもたちを支援できるようになればうれしいです」と話した。

この日のコンサートではスペシャルゲストに山崎育三郎(33)を迎え、デュエットも披露した。父でサックスプレーヤーのまこと、AIKAも出演した一夜限りのスペシャルコンサートに、約1500人の観衆が酔いしれた。