俳優ムロツヨシが19日、都内でテレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「二つの祖国」(23、24日午後9時放送)の会見に出席した。

日本とアメリカの“二つの祖国”を持つ青年たちが、2国間で揺れる姿を描く。山崎豊子氏のベストセラーを民放初映像化した。

主演の小栗旬(36)は仕事でオーストラリア滞在中のため、会見を欠席。あいさつのトップバッターとなったムロは「まさか、僕が最初にあいさつをすることになるとは。小栗旬不在ですみません」と主演に代わり笑顔で謝罪した。

小栗とは15年来の友人でもある。今作では対立する役どころを演じ「運命や偶然の重なり、腐れ縁みたいなところを重んじてやってみました」。物語はシリアスだが、撮影は和やかに進んだようで「待ち時間は(小栗の)子どもの写真を笑うまで見せられるんです」と仲の良さをうかがわせた。

ムロと夫婦を演じる多部未華子(30)は、今作の撮影中に30歳の誕生日を迎えた。20代最後の撮影はムロとのキスシーンだったと笑いをこらえながら明かし、「こんなに光栄なことありません」。ムロは「30代最初も目指して頑張ります!」と意気込み笑いを誘った。

松重豊(56)は、重厚でスケールが大きいことで知られる山崎作品が同局で放送されることに「実感が湧かない。NHKとかテレビ朝日のドラマみたい」とニヤリ。同局の看板ドラマ「孤独のグルメ」シリーズに主演しており「ただ食べているだけじゃないんだと、日本の皆さんに広く知ってもらいたい」とアピールしていた。

小栗は中継で会見に一部参加。「いろんな世代の人が意見を交わせる内容になっている」と自信を見せた。

ほかに高良健吾(31)新田真剣佑(22)も出席した。