日本ボクシング連盟の山根明前会長(79)が24日、都内で、自叙伝「男 山根『無冠の帝王』半生記」(双葉社)の発売記念イベントを行った。

山根氏は「自分でも7時間かけて読んだ。7時間の間に鼻水を垂らして4回ほど泣いた。人生79歳にして、このような本ができたのは、この世に生まれ、人様を泣かせたり、迷惑を掛けずに生きてきたことで、神様が男、山根に福を与えてくれたと思っています」とあいさつした。泣けたの部分には幼少期のつらい思い出などを挙げた。

著書の帯にはビートたけしがメッセージを寄せている。山根氏は「男冥利(みょうり)につきます。人生、長年、まじめにやってきたことで、こういうつながりができたと思います。この席を借りて、ビートたけしさんに『おおきに』と言いたいです」と感謝していた。

山根前会長は、アスリート助成金の不正流用や反社会的勢力との交友など、さまざまな疑惑や問題が浮上し、日本ボクシング連盟会長を昨年8月に辞任した。著書には「本の中身は人間の魂が入っている。真実が入っている」と語気を強めていた。