女優安藤サクラ(33)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の3月29日に放送された第150話の平均視聴率が21・3%、同30日放送の最終回が22・1%(ともに関東地区)だったことが1日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は初回の23・8%。初回から最終回までの期間平均視聴率は、関東地区で21・4%(関西地区19・5%)。開始時間が午前8時になった10年前期「ゲゲゲの女房」以降の18作中5番目の数字で、前作「半分、青い。」と14年後期「マッサン」の21・1%を上回った。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、鈴(松坂慶子)の生前葬は大成功に終わり、参加した萬平(長谷川博己)や福子(安藤サクラ)鈴も大満足した生前葬となった。翌日、福子は子供らが生前葬に賛成したことをきっかけに、ヌードルの購買層は「食べ歩けるヌードルの価値がわかるのは頭の柔らかい若者たちではないか」と気づいた。またそれを聞いた萬平は、手にしていた新聞の「歩行者天国開催」の記事を見て、ここで若者に対してヌードルを売ろうと企画した。

いよいよ、歩行者天国でのヌードルの販売が始まった。誰もが成功を願う中、まんぷくヌードルは大繁盛し用意していたヌードルが完売した。またテレビでもヌードルを食べ歩きしている姿などが幾度となく放送された。すると翌日には値段が100円でも全国各地で買い求める人が殺到し、売り上げが右肩上がりになった。そして萬平は、小野塚真一(大谷亮平)と神部に会社を任せ、福子と一緒に次の商品を発明するために海外へ麺の旅に出かけた。