福山雅治(50)が3月31日、東京・赤坂神社でTBS系連続ドラマ「集団左遷!!」(4月21日スタート、日曜午後9時)の制作発表会見に出席した。同局看板枠「日曜劇場」初主演となる福山は「絶対おもしろいです。楽しみにしていてください」と力強く意気込んだ。

50歳を目前に廃店が決まっている銀行支店長・片岡洋(福山)が、リストラ寸前の行員たちと協力し、銀行という巨大組織に挑む“下克上”を描く、大逆転ストーリー。福山は「現場もスタッフも熱量の高い作品になっていると思います。組織人の葛藤や友情、家族愛を明るく描きつつ、笑えて泣ける。でも、深く納得できる作品だと思います」とPR。「平成最後の日曜劇場」を引っ張る。10年NHK大河「龍馬伝」以来、福山との共演を果たす香川照之(53)はこの日「作品のテーマは“頑張る”。平成は『働き方改革』ということで頑張らなくてよかった時代かもしれない。でも、昭和世代は頑張ってきた世代ですから。頑張るということはどういうことなのかを、昭和の逆襲として出していきたい」と元号にかけてコメントすると、福山も「めちゃくちゃ頑張ってます!」と応じて盛り上げた。

福山は91年(平3)のTBS系「あしたがあるから」がドラマ初出演。「(撮影した同局の)緑山スタジオは始まりの場所。そこに帰ってこられて、新元号を迎えられるのはうれしい」。さらに平成の思い出として、08年に亡くなった緒形拳さんと92年の同局系ドラマ「愛はどうだ」で共演したことを挙げた。「何にもできない僕の芝居から反応を引き出し、何とか形にしてくださった。緒形さんにお芝居の楽しさを教えていただいた」と語った。ほかに神木隆之介、中村アン、市村正親、尾美としのり、八木亜希子、増田修一朗らも出席した。【上岡豊】

◆「集団左遷!!」 作家・江波戸哲夫氏の経済小説「新装版 銀行支店長」と「集団左遷」(ともに講談社文庫刊)が原作。福山演じる片岡洋は、廃店が決定している蒲田支店の支店長を命じられる。「頑張らなくてもいい」と上層部に言われた片岡は部下たちの頑張りを目の当たりにし葛藤し、大逆転に挑む。サラリーマンの悲哀と笑いが巻き起こすストーリーが描かれる。井之脇海、高橋和也、迫田孝也、谷口翔太、橋本真実、三上博史、酒向芳らも出演。