コカインを摂取したとして、麻薬取締法違反の罪で起訴されたミュージシャンで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)被告(51)が4日午後7時すぎ、勾留先の警視庁東京湾岸署から23日ぶりに保釈された。黒のスーツに身をくるんだ瀧被告は「反社会的行為で迷惑と心配をかけた。誠に申し訳ございません」と約30秒間にわたり頭を下げ続けた。

◆川崎つばさ法律事務所の川畑さやか弁護士の話 通常ならば、ゴールデンウイーク明けに初公判が開かれて1~2週間で判決が言い渡されることになります。量刑は、覚醒剤に比べて少しゆるくなる傾向があります。初犯なので懲役1~2年、執行猶予3~4年となるのが一般的です。今回、瀧被告は、入手先なども供述しているということなので、捜査協力と再犯防止の意味で良い情状になっていると考えられます。また、裁判までの間、病院やダルクなどに行き薬物依存の治療を受けると、再犯防止という観点から、さらに、裁判所に良い印象を与え良い情状になると思われます。