1978年の大ヒット学園ミュージカル映画「グリース」の前編となる作品が、オリジナルの公開から41年目にして製作されるという。70年代の高校を舞台にした同作では、トラボルタ演じるダニーとオリビア・ニュートン・ジョン演じるサンディーが、出会う前の2人の姿が描かれる。

米ハリウッドリポーター紙によると、映画のタイトルは「Summer Loving(原題)」で、映画「チャーリーズ・エンジェルズ」などを手がけたジョン・オーガスト氏が脚本を執筆中という。

オリジナルと同様にミュージカル仕立てになるのかや、同じキャストが復帰するのかはまだ明らかでない。しかし、ダニーとサンディーが映画の中で、お互いにどのように恋に落ちたかについて、それぞれ違った見方で振り返って行くというストーリーとなっている。

本作はサウンドトラック・アルバムも大ヒット。同じくトラボルタ主演の「サタデー・ナイト・フィーバー」に次いで、1978年のアメリカで2番目に売れたアルバムとなった。

1982年にミッシェル・ファイファー主演で続編「グリース2」が製作されたが、当時、トラボルタとニュートン・ジョンは関心を示さず、出演を辞退している。

2016年には米女優ジュリアン・ヒュー主演でテレビ特番「Grease Live!」が放送されるなど、今だに根強い人気を誇っている。(ニューヨーク=鹿目直子)