沖縄で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」で20日、作曲家中村泰士氏(79)が波の上うみそら公園でライブステージ「シニアバー泰士」を開催した。

「喝采」(72年)「北酒場」(82年)でレコード大賞の大賞を2度受賞した中村氏は「歌謡曲は、人と人を巡り合わせてくれる。僕の時代の作曲家は、みんなくさん曲を作っていて、筒美京平さんなんか3000曲。僕は少なくて900曲くらい」と話した。

俳優としても、85~86年のTBS系連続ドラマ「毎度おさわがせします」に出演。「僕の人生の汚点。本当芝居が下手くそでね」と苦笑い。それでも「主演のミポリン(中山美穂)が15歳でかわいくてね。板東英二が父親役で、彼が呼ぶと膝の上にちょこんと乗るのが悔しくて」と振り返った。

中村氏作曲のヒット曲の中から、椿鬼奴が「喝采」、トレンディエンジェル斎藤司が「心残り」(75年)を熱唱。中村氏は「細川たかしは『心残り』でレコード大賞新人賞を受賞。新人賞は桜田淳子(『わたしの青い鳥』73年)と2回、大賞も2回。レコード大賞のほとんどの賞はいただいている」。斎藤は「すごいですね。僕はM-1とオンバトだけです」とボケた。

吉本新喜劇の女優小寺真理(27)が「先生の歌を聞いてみたい」とおねだり。中村氏は昨年、細川たかしが発売した「輪!諸居にっぽん」を熱唱。最後は出演者全員で「北酒場」を合唱して“泰士コール”を浴びた。