昨年12月に乃木坂46を卒業した若月佑美(24)が今日22日スタートの日本テレビ系深夜ドラマ「頭に来てもアホとは戦うな!」(月曜深夜0時59分、一部地域で異なる)にヒロイン役で出演する。卒業後初の連続ドラマ出演となる若月が、日刊スポーツのインタビューに応じ、女優としての独り立ちへ決意を示した。

若月が演じるのは、初恋相手に猛アプローチするおもちゃ会社経理部、野村由里だ。ボーイッシュを自認する若月だが由里役で“女子”に目覚めた。「すごく影響もらって、普段は黒の服にデニムとか男っぽかったんですけど、ワンピースとかピンクとか着るようになった」と笑った。ただ演技には「鬼のようにサバサバしている」という自身も投影。「役がかわいい分、引き算しました。お姫様みたいになっちゃうので、多少素の部分を混ぜました」とバランスも取れている。

1人の女優になった変化を肌で感じる作品となった。「以前はドラマがないと乃木坂に戻って、撮影の話をしたり、自分を切り替えていました。今は(女優)一本。台本読んだり、撮影が終わったところを読み返して、ひたったり。寂しさもちょっとあるんですけど、喜びもあります」。

日テレでは土曜「俺のスカート、どこ行った?」の白石麻衣、日曜「あなたの番です」の西野七瀬、月曜の若月と、乃木坂が3日連続で登場する。「3人でうれしいね、って話をしてます」。メンバーの舞台にも足しげく通う。仲間であり、ライバルでもある。

女優の喜びに目覚めた若月。「アイドル時代はキャラクターを確立しようとしすぎて、男前、ツッコミ役、回し役、そういうところにいなきゃいなきゃと思っていた。今回ヒロインという場所を頂いて、型にはまらず、いろんな役に挑戦するのが楽しいって思いました」と転機を感じている。「町で由里ちゃんって声かけられるといいなって思います。でも普段の私だと気づかれないかも。ボーイッシュ過ぎて」。最後は“男前”に笑って締めた。【大井義明】

◆頭に来てもアホとは戦うな! 原案はベストセラーとなった田村耕太郎氏の同名ビジネス書。ドラマはオリジナルストーリーで、ケンブリッジ大を首席で卒業した主人公谷村小太郎(Hey ! Say ! JUMP知念侑李)が、就職先のおもちゃ会社で次々出会う「アホ」と戦わずに相対し、成功への道を進む。若月演じる由里は小太郎の同期で幼なじみ。神保悟志、佐藤隆太、生瀬勝久も出演。

◆若月佑美(わかつき・ゆみ)1994年(平6)6月27日、静岡・富士市出身。愛称「ワカツキ」「若様」など。絵やデザインが得意で、美術展覧会「二科展」に12年から7年連続で入選。乃木坂で最後の連ドラは昨年の「今日から俺は!!」(日テレ系)で演じたスケバン役。157センチ。血液型O。