シンガー・ソングライター岡村孝子（57）が22日、急性白血病と診断されたことを、公式ホームページなどで明らかにした。最近、体調不良を感じて病院で検査したところ病気が明らかになった。

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白血病について森田豊氏（医師・ジャーナリスト）に解説してもらった。

◆白血病とは　血液の中の白血球が無制限に増殖する病気。増殖した白血球は正常に働きません。結果的に、赤血球、血小板が徐々に減少していきます。赤血球が減るため、息切れ、どうき、貧血が起こり、血小板が少なくなることで、歯磨きで歯茎から出血するなど、出血傾向が見られます。また、（白血病細胞が）リンパ節や肝臓、ひ臓などに浸潤（転移）することもあります。

◆種類　急性型、慢性型などのタイプがあり、それぞれの型に骨髄性、リンパ性、単球性などの種類があります。最も多いのは急性骨髄性白血病で、次に多いのが、慢性骨髄性白血病。

◆原因　不明ながらも、放射線照射による被ばくの場合があります。急性リンパ性では、ウイルスが原因となるケースも。急性は急激に症状が見られますが、慢性は最初は症状が出にくく、体重が減るなど、徐々に症状が表れます。

◆有病率　年齢が上がれば上がるだけ高い。

◆治療方法　複数の抗がん剤を組み合わせて投与し、すべての白血病細胞を「ゼロ」に近づけていきます。ドナーが見つかれば、骨髄移植が行われます。今は、抗がん剤の副作用を軽減させる良薬が出来ており、その意味で寛解率（5年ほど再発しない）は上がっていると言えます。