歌手で俳優の長渕剛(62)が25日、都内で、20年ぶりとなる主演映画「太陽の家」(権野元監督、20年公開)のキャスト発表会に出席した。

同作で長渕は、神業的な腕を持つ大工の棟梁(とうりょう)川崎信吾を演じる。この日、信吾の妻美沙希を飯島直子(51)、娘の柑奈を山口まゆ(18)、保険屋の営業ウーマン池田芽衣を広末涼子(37)その息子龍生を潤浩(7)、信吾の一番弟子高史を瑛太(35)が演じることが発表された。

4月1日から撮影にはいり、5月上旬にはクランクアップ予定だ。

劇中、飯島が長渕のほおを平手打ちするシーンがあることも明かした。長渕は「あれ、実は3発目なんです。1発目のスイングが大きくて、2発目は分かっていたけど防衛本能が働いて目をつぶってしまった」と笑った。飯島は「すごく緊張していて。1発目はひっぱたいた後に私がせりふをかんでしまって…」と恐縮した。長渕は「あの日は(飯島が)朝から役に入り込んでいて、声をかけられなかったんです」とほほ笑んだ。

瑛太は、プライベートで一緒にトレーニングをする仲でもある。「僕自身小学生から剛さんに強烈な印象を受けてギターを覚え、歌い、今この時まで続けてきた。信吾として見ないと芝居ができないと思って、切り替えています。現場でもアイデア、ディスカッションを繰り返して、台本がより立体的になっていて、映画を作る上で楽しい毎日です。今も泣きそうです」と熱い胸中を語った。

広末も「私も涙が止まらなかったです」とし「私の人生にも(信吾のような)こんな人がいてくれたらなと。こういう気持ちを見てくださった方が感じていただけたらうれしいです」と話した。

最後に長渕は「たくさん泣いて、たくさん笑って、見終わったらだれかの手をつなぎたくなるような、そんな気持ちになっていただけたらうれしいなと。そんな映画です」とアピールした。