歌手福田こうへい(42)が25日、東京・中野サンプラザで東京公演を行い、昼夜2公演で約4000人を魅了した。

今年2月発売の新曲「男川」やヒット曲「南部蝉しぐれ」「峠越え」など23曲を熱唱。民謡で鍛えたのどで自慢の高音を響かせて何度も大きな歓声を浴びた。森進一(71)のヒット曲「北の螢」を歌唱した際には、テレビの歌番組での同曲を歌った直後、森から電話をもらって「良かった」と激励されたことも披露した。

歌唱だけでなく、トークでも何度も会場を沸かせた。

昨年11月に、胃と食道のつなぎ目に亀裂が見つかって出血。入院もした。「声は何ともなかったけど胃の状態が悪かった。ストレスだな」と振り返り、出演すれば5回目となったNHK紅白歌合戦出場を逃したことにも触れて「紅白落ちたし…。ストレスだな」と自虐ネタで笑いも取った。

昨年に亡くなった祖母の思い出にも触れた。「ダメージジーンズ」をはく福田に「そんな穴のあいたズボンをはくな」と言いながら、「これで新しいズボンを買え」と言って2000円を渡すエピソードを明かした。「ズボンを洗濯したら、それをはいて野良仕事に行く。2万5000円もするジーンズなのに」。

「私の歌で皆さんに元気になってもらいたい」が口癖。この日も歌唱とトークで、多くのファンに笑顔を届けていた。