お笑いコンビ、キングコング西野亮広(38)が25日、お笑い芸人・劇団ひとり(42)を訴えることを考えていることを明かした。この日、都内で「毎日広告デザイン賞」の広告主参加作品部門でグランプリに当たる「最高賞」を受賞して、表彰式後の会見で話した。

表彰式のスピーチでは、あえて下ネタに挑戦。「知り合いがストーカーにあって、怒立したものをマンションのドアの郵便受けに出し入れされた。捕まった犯人は、3つの罪に問われた。脅迫罪、わいせつ物陳列罪、そして3つ目は住居侵入罪。これが勉強になった。あそこだけでも住居侵入罪になるということです」と話して、会場をシーンとさせた。

その流れから、テレビ東京系バラエティー「ゴッドタン」(土曜深夜1時45分)で、西野の尻の穴に無理やり指を突っこむ、劇団ひとりへの法的対処について質問を受けた。西野は「肛門に指を突っこまれていますからね。それどころか、シンプルに服を破られているし、髪の毛も切られている。しかるべきタイミングで訴えようと思っています。令和は『ゴッドタン』をつぶしに行きます」と、苦笑いしながら話した。

受賞したのは昨年11月16日に毎日新聞朝刊に掲載された広告「西野亮広最新刊『新世界』本日発売」。165点の候補の中から選ばれた。西野が個人でスペース(全15段)を購入。コンセプト、デザインのディレクションを行った。一面の西野の横顔に雨のように活字が降っている。活字は著書「新世界」の前文の文章になっている。主催の毎日新聞社の丸山昌宏社長は「デザインはもちろん、広告が芸人活動を現している新しい時代の広告」と話した。日本の広告賞で一番長い1931年(昭6)からの歴史を持つ同賞で、タレント、芸人制作の広告作品の受賞は史上初めて。

西野は「受賞した喜びより、スピーチで滑ったダメージの方がつらい。いいことを言ったら『逃げやがって』と言われると思った。非常に反省しています」と振り返った。

お笑いだけでなく、絵本作家、本出版と多岐にわたる活躍が目立っている。「ちゃんと苦手なところからは、手を引いています。だから、お笑いはあまりやっていない(笑い)。美術館、町づくり、映画、地図と、なるべくスケールの大ききことをしたいと思っている。来年はラオスに学校を作りたい」と話した。