今月末で、所属事務所の退社と、ファンクラブ解散を発表していた元宝塚歌劇団の月組トップスター、龍真咲(りゅう・まさき=年齢非公表)が6日、大阪市内でライブを開き、地元ファンを前に、引退を否定し「皆さまとまた、笑顔で出会える日を」と約束した。

大阪の出身で、01年に宝塚歌劇団に入団。月組一筋で、12年に同組トップ。14年の劇団100周年イヤーも月組トップとしてけん引し、16年に退団した。

退団後は芸能事務所「スペースクラフト」に入り、舞台やライブなどの音楽活動も手がけてきたが、今月末で退社を決め、4月20日に発表していた。

この日、龍は、発表後に一部ファンから体調不良を心配されたといい「私は元気です」。引退も否定し「自分が本当にやりたいことは何か。本当に歌をやりたい。でも、そのためには実力不足であったり、もっともっと(技術を)磨く時間が必要」といい、充電期間にあてる意向も明かした。

この期間中、自身のファンクラブについて継続を求める声も受けたというが「その間、皆さまに待ちぼうけ頂くのは、それは私は違うと思った」と解散を決めた経緯も説明。ファンの理解も得て「私は今、ものすごい幸せで温かい気持ちになりました」とも話した。

充電期間を経た後には、復帰する意志も明確にし「大事なもの、どっかに置き忘れてきたものをしっかりとピックアップして、皆さまとまた、笑顔で出会えることができればうれしい」。ファンに向けては「どうか泣かないでください」と呼びかけていた。

ライブは東京で始まり、この日大阪、11日の名古屋と回るツアー。11日の名古屋公演を終えた後、今月いっぱいで事務所を退社し、活動を一時休止する。