米俳優ロバート・デ・ニーロ(75)が、米ニューヨークで行われた自身が創設したトライベッカ映画祭に出席し、「ドナルド・トランプ大統領がいない世界があれば皆喜ぶだろう」と辛辣(しんらつ)に語った。

ザ・ビートルズが存在しない世界を描いたダニー・ボイル監督の新作映画「イエスタデー」のワールドプレミアとなった上映会に出席したデ・ニーロは、映画のテーマである「ザ・ビートルズがいない世界」について「どんなに悲しいだろう」とコメントした後、「ドナルド・トランプを知らない世界という新たなアイデアも浮かんだ。そんな映画があれば、皆喜ぶだろう」と語り、会場を沸かせた。

デ・ニーロはこれまでも度々トランプ大統領を公然と批判しており、昨年6月には同じくニューヨークで行われた演劇界最高の栄誉とされるトニー賞授賞式でも「くたばれ、トランプ」と語ってガッツポーズをして会場から拍手喝采を浴びたこともある。(ロサンゼルス=千歳香奈子)