女優広瀬すず(20)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の10日に放送された第35回の平均視聴率が21・2%、11日放送の第36回が20・8%(ともに関東地区)だったことが13日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、スキー大会の朝を迎え、照男(清原翔)は天陽(吉沢亮)を呼び出して、なつに対する思いを聞いた。天陽は「なつの気持ちが分からない」と自分の思いを語った。すると照男が煮え切らない天陽に勝負を挑んだ。照男が勝てば天陽がなつに好きと告白、天陽が勝てば諦めるという約束をした。ことの知らないなつは同時に2人を応援、勝負は照男が勝利した。負けた天陽は翌日、なつと会う約束をした。

翌日、なつは約束していた天陽の家に行こうとすると、泰樹が話があると引き留めた。すると泰樹はおもむろに照男と結婚する気はないかと尋ねた。突然の話になつはショックを受け「そう思われていたかと思うと恥ずかしい。お兄ちゃんに対して失礼だよ。一度でも思ったら、もう家族には戻れんよ。私から大切な家族を奪ったんだよ。私を他人だと思っているからでしょ」と目を潤ませた。そこに照男も駆けつけ、泰樹には「妹にしか思えない」と告げ、取り乱すなつには「何も変わらない」と言って落ち着かせ、天陽の家に向かうよう促した。なつは、天陽の家に向かい雪原の中を歩き出すが、吹雪で立ち往生し気絶して倒れた。そして見知らぬ家で目が覚めた、という内容だった。