爆笑問題の太田光(54)が、俳優佐藤浩市(58)が「安倍晋三首相をやゆした」などとしてネット上で炎上している騒動に私見を述べた。

太田は14日深夜放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」で、佐藤の発言をめぐる騒動に言及。佐藤は9日発売の漫画雑誌「ビッグコミック」(小学館)のインタビュー記事で、24日公開の映画「空母いぶき」で演じる総理大臣役について語り、その発言が安倍晋三首相をやゆしていると一部で受け取られ、ネットで炎上している。

太田は、佐藤を非難した作家百田尚樹氏(63)や高須クリニックの高須克弥院長(74)らについて「またうるせぇな、あのオヤジたちは。徒党を組んでいろいろやってんだろ? ちょこっと言ったことを変なふうに自分なりに解釈してさ。で、なんだかんだギャーギャーギャーギャー騒ぐんだよな。なんでああいうふうになっちゃうかな。安倍さんも迷惑だろうね、あんなバカな連中が自分の味方だっていうと、安倍もバカだって思われちゃうからさ。かわいそうだな、安倍さんも」と述べた。

太田は、佐藤が総理大臣役を演じることについて「最初は絶対やりたくないと思いました(笑い)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね」と発言したことについて、佐藤の亡き父で俳優の三国連太郎さんとの関係に触れ、「三国さんっていうのは戦争行ってひどい目に遭って、いろいろな思いがあって、それこそ体制というものに対して自分の意思を貫いた人だからね。親子の関係っていうのはいろいろな形があるけども、それを見てきて感じてきてることもあるだろうし」と推し量った。

また、佐藤が自身の役柄を「ストレスに弱くて、すぐにおなかを下してしまうっていう設定にしてもらったんです」と発言したことについて、「お芝居やるときに、総理を演じるときに演出として提案した、と。『おなかが痛くなっちゃう』と。それ、べつに安倍さんのことじゃないじゃんね。要するに、ストレス感じたらおなか痛くなっちゃうって、ギャグとしてさ」との見方を示し、「そんなことも描けなくなっちゃったら、もう終わりだよ、この世の中」とした。

自身も現在執筆中の政治がらみの小説の中に、ストレスがたまってトイレに行くというキャラクターを登場させているという。「それはべつに安倍さんをやゆしているわけでもなんでもなくてね。そんなのはギャグとしても使うじゃない」と説明し、今回の騒動について「取り巻きが良くないんだよな」とした。