米歌手ブリトニー・スピアーズ(37)が、歌手活動を引退する可能性が浮上している。

スピアーズは昨年末に大腸破裂を起こして健康状態が悪化してる実父ジェイミーさんの看病のためにラスベガスでの常設公演を延期するなど無期限で活動を休止しているが、長年のマネジャーであるラリー・ルドルフ氏がこのほど今後2度とステージに復帰しない可能性を示唆した。

看病疲れなどが原因で精神的治療が必要だと判断されたスピアーズは、30日間の入院治療を終えて退院したばかりだが、「私や彼女の仕事相手が伝えられている情報から考えると、ラスベガスの長期公演に復帰すべきではないのは明白で、近い将来どころか2度と復帰はないかもしれない」と芸能情報サイトTMZに語った。

98年に16歳でデビューして10代で一世を風靡したスピアーズは、20代で精神的に破綻して奇行を繰り返して以来、ジェイミーさんが資産や生活の管理を行ってきた。しかし現在、過去11年間に渡ってジェイミーさんが継続してきた成年後見人が今後も必要かどうかを判断する裁判が行われており、スピアーズ側はメンタルヘルスケアへの入所を父親に強制され、薬を服用させられたなどと主張し、「ブリトニーを自由に」と抗議するファンらが裁判所前に集まる騒動となった。肉体的、精神的そしてモチベーションの面でも準備が整わない限りは復帰すべきではないと語るルドルフ氏は、「復帰するかどうは全てブリトニー次第。もし仕事をしない道を選んでもそれを尊重します」とコメントしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)