松任谷由実(65)が16日、東京・日本武道館で全国アリーナツアー千秋楽公演を行った。

昨年9月に岩手・タカヤアリーナ公演からスタートし、全国16カ所40公演で40万人を動員。

当初は先月7日の横浜アリーナ公演が最終の予定だったが、追加公演も行って、令和まで時代をまたいだツアーとなった。

この日も代表曲「守ってあげたい」「春よ、来い」「ひこうき雲」など29曲を、8種類の衣装ともに披露して、1万3000人を魅了。今回のツアーではこれまでのコンサートの演出をヒントにしたことから「これで引退かと思う人もいるかもしれません。言っておきますけど、私はこんなもんじゃ終わらないですから。まだまだ聞いてもらいたい作品や、見てもらいたいショーのアイデアはたくさんあります。次のショーでお会いしましょう。また新しい曲を作り始めてるから、その時はよろしく!」と約束した。

さらにダブルアンコールでは、感極まりながら、ファンに感謝する場面もあった。

「14歳の時に曲を作り始めて、偶然音楽関係者の目に留まって作曲家としてデビューしました。当初は歌う気はサラサラなくて、周りの大人たちに『君の歌は君が歌わないと雰囲気が出ない』と言われて(歌手としてデビューした)。歌に自信がなくて、早いうちにショーに力を入れ始めて、いろいろなことにチャレンジしてきました。でも何よりいっぱい曲を出せたことが、私の誇りです。いつからか、私の曲を知ってくれている人が増えて、10代のころの夢がかないました。ありがとうございます。でも今の私の夢は、続けること! 本当にこんなにすばらしいアンコールをありがとうございます」

本来はここで終了の予定だったが、さらにトリプルアンコールとして夫の松任谷正隆氏をステージに呼んで「卒業写真」を披露し、さらに感極まっていた。