女優南沢奈央(28)が17日、KAAT神奈川芸術劇場で、主演舞台「恐るべき子供たち」(18日~6月2日)の公開通し稽古を行った。

稽古前に取材に応じた南沢は、座長と呼び掛けられ「座長と言われて、そうなのかな…と。リーダー的な感じでもなく、和気あいあいとやってます」とはにかんだ。それでも南沢は、共演する柾木玲弥(24)松岡広大(21)馬場ふみか(23)について、それぞれの良さを語り、座長らしさを見せた。

演出の白井晃は、南沢について「舞台に立った時の力強さがある。勘どころがいい。何より体力がある。舞台をどんどんやっていただきたい」と絶賛していた。

フランスの詩人、作家ジャン・コクトーの小説が原作で、外界を知らずに育った弟を守る姉と、友人を交えた奇妙な同居生活を描いた。

自分とは正反対の、激しい性格の姉エリザベートを演じる南沢は「稽古を始めて何日かたって、みんなと打ち解けて、遠慮しなくなってから、白井さんに『エリザベートっぽくなった』と言われました。白井さんのヒントを頼りに、役をつくっています」。

また、シンプルな舞台装置などに触れ、南沢は「リングの上に立たされて、逃げも隠れもできない感じです。メークも衣装も照明も、すばらしい環境の中でやらせてもらっています。勢い、エネルギーのある作品です」と自信を見せた。