演歌歌手市川由紀乃(43)と三山ひろし(38)が20日、CS放送「チャンネル銀河」の特別番組「美空ひばり没後30年 市川由紀乃 三山ひろしが歌うひばり名曲選」(6月24日午後6時放送)の収録を都内で行った。

市川は17年の紅白歌合戦で、ひばりさんの長男加藤和也さん(47)から贈られた愛用の帯とかんざしを身に着けてヒット曲「人生一路」を歌唱。さらに、昨年11月に米ハワイで行われた「美空ひばり音楽祭」に参加するなど関係が深い。

この日も贈られた帯を締めながら「車屋さん」「真赤な太陽」などを熱唱した。「ひと言で言うと、ひばりさんは神さまのような存在。私の進むべき道、真っすぐな道を照らしてくれます」。ひばりさんのイメージカラーは紫色だという。「紫色がお好きだと聞いていたし、生前に住んでいた自宅を訪問した際、愛用していた紫色のピアノがあったから」と説明した。

三山もアルバム「歌い継ぐ!昭和の流行歌」シリーズで、ひばりさんの多くの楽曲をカバー。最新アルバムでも名曲「柔」を歌唱している。「おばあちゃん(清子さん、82)がひばりさんと同い年で、おばあちゃんの口ずさむ、ひばりさんの曲を聞いて育ちました。だから、ひばりさんは、小さいころからすごく身近な存在なんです」。多くの曲をカバーしているが「ひばりさんの持つ魅力を再現できるかどうか、苦労をしています。自分の持っている全てを出し尽くしてもまだ足りない。そんな思いがあります」と謙虚に話した。収録では「柔」「芸道一代」などを歌唱した。

最後に「愛燦々」「人生一路」を2人でデュエットするまで、約2時間を何度も盛りあげたステージだった。

放送の6月24日は、ひばりさんの命日。1949年に「河童ブギウギ」でレコードデビューをしたひばりさんは、1500曲を超える曲を残して89年、52歳の若さで天国に旅立った。