吉本新喜劇出身のタレント間寛平(69)が21日、ツイッターを更新し、腎不全のため68歳で亡くなった盟友の木村進さんをしのび「倒れてから30年、よく頑張ったと思います」とコメントをつづった。

故藤山寛美さんともコンビを組んだ2代目博多淡海を父に持つ木村さんは、19歳で吉本新喜劇に入り、23歳で座長へスピード出世した。当時は花紀京、岡八郎(ともに故人)ら、芸達者な役者がそろっていたが、木村さんは、10代から喜劇役者として修業を積んできた抜群のセンスを発揮。若くして人気座長としての地位を確立していった。

その木村さんが、同世代の寛平の人柄、頭の回転の速さに目をつけ、寛平を引きあげた。寛平は「なんの芸もない僕を、進ちゃんが引きあげてくれた」と恩義に感じ、木村さんが88年に脳内出血で倒れて以降も激励を続け、毎年正月には「お年玉」を持って訪ねていた。

木村さんが、新喜劇を退団後、新たに「木村進劇団」を立ち上げたのも、寛平の励ましがあってこそ。体調の悪化で、同劇団をたたんでからも、寛平は変わらず見舞いを続け、年に何度も木村さんと会ってきた。

寛平は、この日もツイッターに「僕が新喜劇に入った時、コンビのように演じさしてもらってた木村進ちゃんが5月19日亡くなりました」と感謝の思いを記しつつ、盟友の死去を報告。30年の闘病をねぎらい「年に3回は会いに行ってたのですが、残念です永眠」と、つらい心境をつづった。