爆笑問題の太田光(54)が、さまざまな発言などで物議をかもす作家の百田尚樹氏(63)に対する思いを語った。

太田は21日深夜放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」で、政治思想や盗用疑惑などで賛否を呼んでいる百田氏の著書「日本国紀」に言及。「(十七条憲法で)『和をもって貴しとなす』っていうのをまず第一条に据えた聖徳太子の素晴らしさっていうのを、百田さん書いてるわけ。『これは民主主義だ。何事も話し合いで解決しましょう、争い、武力じゃなく、話し合いで解決しましょう』と。これをまず天皇制よりも仏教よりも優先させた聖徳太子っていうのは素晴らしいって書いてるわけ。おれはそれ、すごく共感する」と、その内容に触れ、「いろんなこと言われているけど、おれは良い本だと思ってる」と私見を述べた。

続けて、百田氏本人について「本を読んでる限り、好戦的な人じゃないというか、すごく理路整然としていて。あの人、ツイッターになると人格変わっちゃうような気がするんだよね」と述べ、同氏がツイッターで、24日公開の映画「空母いぶき」に総理大臣役で出演する俳優佐藤浩市(58)の発言を受け「三流役者が、えらそうに」と激怒した件に言及した。

太田は同映画は見ていないものの、原作漫画やノベライズ作品は読んだといい、「百田さんは『見ない』なんて言ってないで、あれ見たらいいと思う。決して安倍さんを批判するような内容じゃなくて、安倍さんだって……って言うと語弊があるけど、どういう人だって総理大臣っていう立場になったら、そういう緊張感の中でやんなきゃならないから、それは国民のことを考えますよ、この国のことを考えますよっていう、そういうことのテーマ性のある映画であって」と説明。「あんな意固地にならずに、見れば面白いと思うんだよね」と薦めた。