元KAT-TUNの田口淳之介容疑者(33)と女優小嶺麗奈容疑者(38)が22日、大麻取締法違反容疑で、厚労省関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕された。

田口容疑者にとって年上の小嶺容疑者は、公私で“姉さん女房”のような存在だった。ジャニーズ事務所を退社後、個人事務所を立ち上げ、ソロ歌手として再出発。徐々に、小嶺容疑者が田口容疑者の仕事現場に同行するようになった。ある関係者によると、「彼のイメージと違う」などと、意見することもあったという。仕事選びにも口を出すようになるなど、田口容疑者のマネジャー的な存在になっていた。

関係者は「田口さんは天真らんまんでいじられキャラで知られていますが、とにかく争いごとを好まないやさしい性格。小嶺さんが仕事に口を出すことにも、何も言わなかった。小嶺さんの言うことを、ニコニコしながら聞いていた印象がある」と振り返る。

田口容疑者は枠にとらわれたくない人だった。KAT-TUNメンバーだった田口容疑者と小嶺容疑者のデートを写真誌にキャッチされたのが07年。以降、何度もツーショット写真が写真誌に掲載された。規律を守るように教育されるジャニーズ事務所の中で、当時、田口容疑者のアイドルとしての自覚が薄いようにも見えた。

KAT-TUN脱退も明確な目的があるわけでなく、「同じ方向を向いて進めない」という漠然とした理由だった。公私とも、常にマイペースな生き方を優先していたように見える。

昨年4月にメジャーレコード会社とは契約が終了。客観的な立場から、田口容疑者に意見する人もいなくなった。一方、小嶺容疑者も近年は所属事務所はなく、芸能活動もほとんどしていない。2人の交際は10年以上に及ぶ。2人はそれぞれの親しい友人に、「時期を見て結婚する」と話していたという。

関係が夫婦同然に深まる反面、環境から、マイペースな生き方が加速したことも、2人そろって大麻に手を染めた一因なのではとみている。