歌舞伎俳優松本白鸚(76)松本幸四郎(46)が24日、都内で、6~7月の巡業公演「松竹大歌舞伎」(東京・江戸川区総合文化センターなど)の制作発表会見に出席した。昨年1月にそれぞれ白鸚、幸四郎を襲名した襲名披露公演となる

口上、「双蝶々曲輪日記 引窓」「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ) かさね」の3演目すべてに出演する幸四郎は「自分で自分を祝ってるようです。父と2人で襲名披露ができること幸せです」と話した。

襲名から約1年半。白鸚は「息子に幸四郎を渡しましたが、娘2人も女優をやっています。長女松本紀保、次女松たか子、それぞれが私の仕事を引き継いでくれたように感じています。3人の子供に自分のやってきた仕事を渡すことができたことが、小さな喜びです」。

暑い時期に行われる巡業公演で、幸四郎はご当地グルメを楽しむのが熱さ対策になるとした。「北海道は空港に(出発の)2時間前に着かないと、売り場を回りきれない。ラーメンも食べたいですし」などと話すと、白鸚は「新幸四郎がちょっと不真面目なことを申しておりますね」と苦笑いしつつ「新幸四郎は器が大きくなりました」と、踊りや芝居の上達を褒めた。

市川猿之助も出演し、全国24カ所で公演する。