食育スペシャリストとして活躍中の中村詩織が25日、東京・中央区のタイムドーム明石で「母への想いVol.2」と題して、朗読会を開催した。

昨年に続きプラネタリウムの星を見上げながら、ギタリスト界のレジェンド笛吹利明のアコースティックギターと、イラストレーターとしても活躍するShinkiのシンセサイザーの音色が重なりあうなか、中村のしっとりとした朗読が、会場の隅々まで伝わり染み込んだ。

この日は、故郷鹿児島の知覧から飛び立った特攻隊員が母へ残した手紙を読んだり、自分の母への思いを切々と語る作品など、さまざまな角度から構成された作品を朗読。立ち見も出るほどの観客が涙する姿もあり、それぞれが自分の母親に思いを寄せていた。

普段は料理教室の開催など「食」に関して活動する中村だが、新境地の朗読会でも客席を魅了。舞台終盤、千葉県で震度5弱を記録した地震に見舞われ、一瞬びっくりした表情を見せたが、安全が確認された後、「食べることは生きること。笑うことは満たすこと」とモットーを語り、食育スペシャリストとしての意気込みを示した。