EXILE TRIBE(一族)の16人組グループ、THE RAMPAGE(ザ・ランペイジ)が26日、北海道・真駒内セキスイハイムアリーナで全国アリーナツアー最終公演を行った。

初の単独アリーナツアーは、2月から13会場28公演で、自己最多となる24万人を動員。5月では記録的な暑さを記録した北海道で、さらに成長の跡を残した。

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開演時間午後3時の札幌市内の気温は31・8度。5月としては同市観測史上1位となる暑さの中、メンバー16人は“熱い”パフォーマンスを繰り広げた。

ボーカルの川村壱馬(22)が「ぶち上がっていこうぜ!」と呼びかけると、5000人の歓声がアリーナを包んだ。初のアリーナツアーでは、グループの団結力とともに、個性を表現。ボーカルのRIKU(24)は、2年前から「いろいろなことに挑戦したい」と独学で始めたというピアノでの弾き語りを初披露。浦川翔平(22)はDJプレーでファンを沸かせるなど、新たな一面を見せた。

昨年は初の全国ホールツアーを実施し、ステップを踏んできた。また川村や吉野北人(22)らは、ドラマ&映画「PRINCE OF LEGEND」シリーズで俳優に挑戦。岩谷翔吾(22)は公開中の映画「チア男子!!」に出演するなど、ソロ活躍の幅も広げた。吉野は「これまでは同年代のファンの方が多かった。ホールツアーの時に比べて、今回のツアーでは年齢層が広がったと感じた。活動がたくさんの方に届いているんだと思いました」。

同グループをはじめ、EXILEの活躍を見て憧れてダンスを始めた「Jr. EXILE」世代が、一族を活性化させている。先輩のGENERATIONSはこの日、全国5大ドームツアー開催を発表。7月には、Jr. EXILE世代が一堂に会したプロジェクト「BATTLE OF TOKYO」のライブも控える。リーダーのLIKIYA(28)は「Jr. EXILE世代の中では、僕らも上から2番目。後輩たちにも刺激を与えながら、下の世代から突き上げていきたい」と意気込む。

グループとしての自信を手にして、近い将来のドーム公演も現実味を帯びてきた。吉野は「今やれることをしっかりとやっていければ、おのずと大きなステージも見えてくると思います」と前を見据えた。【大友陽平】