「鉄道員(ぽっぽや)」「男たちの大和」などを手がけた映画プロデューサーの坂上順(さかがみ・すなお=元東映常務)さんが18日、多臓器不全で、都内の病院で亡くなっていたことが26日、分かった。79歳。東映が発表した。

体調を崩し2日、都内病院に検査入院の結果、がんが全身に転移していた。今後の治療相談するも体調が急変。その後、昏睡(こんすい)状態に陥り、かえらぬ人となった。通夜・告別式は既に執り行われた。喪主は弟・直氏。

39年11月17日、旧満州出身。62年慶応大卒業、同年東映に入社。東京撮影所制作部に配属され、映画・テレビ作品の制作進行を経て、73年プロデューサーとして「ゴルゴ13」を担当した。

主なプロデュース作品には78年「野生の証明」(高倉健)、83年「空海」(北大路欣也)、04年「半落ち」(寺尾聡)、07年「憑神」(妻夫木聡)、12年「はやぶさ 遙かなる帰還」(渡辺謙)など。

この日亡くなったことが分かった降旗康男監督とも「鉄道員(ぽっぽや)」「ホタル」「憑神」でタッグを組んでいた。