大森南朋(47)が7月期テレビ朝日系ドラマ「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」(木曜午後9時)で民放連続ドラマ単独初主演することが27日、分かった。私生活では、14日に妻で女優の小野ゆり子(29)との間に第1子が誕生したばかり。仕事もプライベートも充実した中で、満を持して新作に挑む。

米倉涼子主演「ドクターX~外科医・大門未知子~」、天海祐希主演「緊急取調室」など、人気シリーズを生む“勝負枠”の木曜9時。7月期は新米パパの大森を主演に、法医学ものに挑む。11年に韓国で放送された最高視聴率25・5%の人気ドラマ「サイン」をリメークする。天才法医学者が国家権力と戦いながら遺体に残る証拠(=サイン)を探し、事件の真相に迫るストーリー。大森は偏屈で口は悪いが愚直に真実を追う解剖医・柚木貴志を演じる。「僕なりに一歩超えた“オリジナルの色”を提示できる作品にしたい」と意気込む。

韓国版は実在の法医学鑑定機関「国立科学捜査研究院」が舞台となったが、日本版では架空国家機関「日本法医学研究院」を創作。解剖結果に干渉し事実のねじ曲げを図る巨大権力と、真実を成立させるために奮闘する法医学者の攻防を描くサスペンスだ。

大森は解剖医役初挑戦。役作りのため、実際の手術動画を見て勉強している。リアルな映像に衝撃を受けつつも「きっとドラマの撮影が終わる頃には慣れていると思います」。世間の矛盾と闘う柚木に共感するといい「真っすぐな部分と、そうではない人間っぽさのコントラストをうまく表現して、皆さんがあまり見たことのないドラマになれば」と話している。

大森のほか、捜査一課管理官を松雪泰子(46)、新人解剖医を飯豊まりえ(21)、捜査一課警部補を高杉真宙(22)、権力に添う法医学教授を仲村トオル(53)が演じる。