伊藤蘭(64)が28日、都内でソロデビューアルバム「My Bouquet(マイブーケ)」発売記念トークイベントを開催した。

伊藤は明日29日発売の同アルバムでソロ歌手デビューする。78年のキャンディーズ解散後、41年ぶりの歌手活動再開となった。

イベント前取材に応じた伊藤は、完成したCDを手に「ついに、ついにこの日が来ました。やっと皆さんに聞いていただける」としみじみ。宇崎竜童阿木燿子夫妻、井上陽水、トータス松本らから楽曲提供を受け、自らも3曲作詞に挑戦した。64歳でのソロデビューを「そこまで思い至らなかった」といい、「こういうこともできるんだと。尻込みせずに楽しいことをやっていきたい。挑戦という感じです」。女優業と並行するが「やり始めたからには続けていきたい」と意気込んだ。

歌手活動再開を、夫の水谷豊(66)は「『いいんじゃない?』と言ってくれました」。完成したCDは家族にも聞かせたといい、水谷は「バラエティーに富んでいて、いいね」。娘で女優の趣里(28)も「『いいね』と言ってくれました」と、それぞれの反応を明かした。水谷も歌手として活動するが、デュエットについては「断られると思います」と苦笑い。一方演技では13年公開の映画「少年H」で夫婦共演を果たしており、「やってみたら大丈夫でしたね。聞いてみます」と思い直したように笑った。

6月にコンサート開催を控え「緊張します」。キャンディーズ時代の楽曲について「今まで触れてこない部分があった。でも、思いが循環してめぐってきた感じ」と心境の変化を語り、コンサートでの歌唱についても「皆さんに楽しんでいただけることを考えています」と期待を持たせた。

この日のトークイベントで、ファンから「おかえり!」と迎えられた伊藤は、スタッフからバラの花束を受け取ると「ありがとうございます」とほほ笑んだ。