1日に多臓器不全で亡くなった横山たかしさん(享年70)をめぐり、後輩芸人が、先輩後輩の分け隔てなく気さくだった人柄をしのんだ。

たかしさんと同じ松竹芸能所属で、後輩コンビ「よゐこ」の有野晋哉(47)浜口優(47)ら後輩が2日、コメントを発表した。

14年に腰を痛めリハビリを経て、車いすで舞台復帰したたかしさん。漫才では、金ピカ衣装にちなみ金色で統一された車いすを「純金48億円」と言い、ほらをふいていた。

有野は当時、つえを使って劇場入りしたたかしさんに会い、舞台に上がれるのかを尋ねると「車いす作ってん」。衣装と同じ金ラメ仕様の車いすを「おもしろい」と言うと、たかしさんは「せやろー」と満面笑みで返したという。

昨年12月まで漫才を続けた師匠の姿に「最後まで舞台に立つ憧れの師匠です。天国から言うてくれているんでしょうね『生きいよぉ~』って…」。感慨にふけり、コメントした。

浜口は、松竹芸能の養成所時代の思い出を明かし「養成所生だった僕らにも声をかけてくれる優しい師匠でした。いつも笑顔。師匠を見習って尊敬していきます」と、年齢に関係なく気さくだった大先輩をしのんだ。

また、TKOの木本武宏(48)は、芸風を貫き、純粋に漫才を愛したたかしさんの生きざまを思い「優しいのに豪快な師匠。いろんなエピソードや思い出は、ずっと僕たちの中で生き続けていく。あらためて芸人は生き様がすべてだと痛感しています」。

その相方、木下隆行(47)は、たかしさんと同じく離婚経験があり「僕が離婚した時、一緒に泣いてくれた父親のような師匠でした。大好きです。たかし師匠、お疲れさまでした」としのんでいた。