中村勘九郎(37)が2日、長野県安曇野市の安曇野スイス村で、主演のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(日曜午後8時)をモチーフにした田んぼアートの田植えを行い、来年の東京オリンピック(五輪)聖火ランナーへ意欲を見せた。

同作で日本マラソンの父と呼ばれる金栗四三を演じる勘九郎は、前日発表された聖火リレーのルート概要に興味津々。観戦主体としながらも推薦されたら? と聞かれると「もちろん走りたい」。同作の今後の展開にからめ「四三さんが聖火ランナーに関わる可能性があると聞いているので、準備して走り込んでいます」と話した。

リレールートには、16年に田んぼアートを行った同県松本市や今回の安曇野市、金栗の生家がある熊本県和水町など、縁のある地が組み込まれている。勘九郎が聖火ランナーになる可能性は十分ありそうだ。

勘九郎は前日からこの日にかけ、女子マラソン五輪メダリスト有森裕子氏、俳優永島敏行とトークショーに出席し、安曇野ハーフマラソンのスターターを務めた。「四三さん!」の声援を多く受け、「影響力のある大河ドラマに出ているので、しっかり務めたい」と、パワーをもらった。

地上6メートルの物見台に上がると、田んぼいっぱいに勘九郎演じる金栗の笑顔と「いだてん」のポスタービジュアルが広がる。勘九郎は「素顔なので照れくさいですが、後半パートのいいスタートダッシュ、エネルギーになればいい」と話した。「いだてん」第2部は30日スタート。【小林千穂】

▽約6700平方メートルの田んぼに、色の違う8種類の稲を使い、細かな表情や躍動感を表現する。高い場所から見て分かるようにデザインされている。デザインを示しているテープは、来週外される。観覧は15日から始まり、9月29日に稲刈りイベントが予定されている。田んぼアートは来年も同所で行われる予定。