二階堂ふみ(24)亀梨和也(33)がダブル主演するフジテレビ系連続ドラマ「ストロベリーナイト・サーガ」(木曜午後10時)の第10話が13日、放送される。

原作は累計400万部の小説「姫川玲子シリーズ」。二階堂はノンキャリアでありながら27歳で刑事補に昇進した警視庁捜査一課殺人捜査第十係主任の姫川玲子役。姫川は高校時代にレイプされた過去を持ち、現在も当時の記憶に悩まされ続けている。親身になって励ましてくれた女性刑事が、犯人逮捕の際に命を落とし、その遺志を継ぐ思いもあって刑事になった。年上の部下となる巡査部長の刑事・菊田和男を亀梨が、天敵の捜査第五係主任の勝俣健作を江口洋介(51)が演じる。

第10、11話は、いよいよ最終章。原作は姫川玲子シリーズで、初の映像化となる長編「ブルーマーダー」。2週にわたり、青い仮面の連続殺人鬼ブルーマーダーを姫川が追う。そのブルーマーダーを要潤(38)が演じる。01年のデビュー作、テレビ朝日系「仮面ライダーアギト」では、仮面を付けた正義の味方を演じた要が、ダークサイドに落ちた仮面の男を演じる。要は「元々は正義感の強い人だったんですが、“ある裏切り”によって殺人鬼になってしまうという役どころです。正義感が強いだけに反動が強いというか。すごく真面目な男なんでしょうね。自分ができることは『これしかない!』”と自分の中で決めてしまって、その一心で人殺しに走ってしまったんじゃないでしょうか。そうやって悪を倒すしか方法がなかったんでしょうね。人殺しの道を選ぶのはあまりに極端ですが」。アクションシーンについては「かつて『仮面ライダーアギト』で仮面をつけた正義の味方をやっていたのでそっちのアクションはできるんですが、今回は悪い人のアクションですからね・(笑い)。人を傷つけるアクションというのはとても心が痛む感覚でしたが、最後まで頑張りたいと思います」と話している。

第10話では、池袋の貸しビル内で一人の男が遺体となって発見された。殺されたのは暴力団組織、秋庭組組長の河村丈治(湯江タケユキ)。銃創、刺創ともに見当たらず、致命傷になる出血もなかったが、内臓が破裂して27カ所もの骨折があった。姫川(二階堂)は生活安全課の江田(久保田創)と、組織関係者以外への聞き込みにあたることになった。

勝俣(江口)は笹塚署の下井正文警部補(陰山泰)に呼び出されていた。下井は河村殺害に個人的な興味があるという。最近、河村が率いていた秋庭組が目立った活動をしていなかったと続ける下村。勝俣は秋庭組だけでなく、池袋周辺の組組織が急激に息をひそめ始めているらしいと話す。

繁華街で聞き込みをする姫川は、河村殺害についてチンピラや半グレたちが必要以上に口を開かないことが気になる。聞き込み捜査を続けるうちに容疑者として浮上してきたのは、“ブルーマーダー”と呼ばれる謎の男。“ブルーマーダー”の名はすでに池袋周辺でとどろいており、行方不明になっている裏社会の人間は何十人もいるという。いったい何者なのか。そして、反社会組織の人間ばかりを狙って殺害し続ける、その理由とは…。