4人組男性歌謡グループ「純烈」が12日、東京・渋谷のNHKホールで、公演前に取材会を行った。

07年の結成から11年目の昨年末、長年の夢だった紅白歌合戦のステージに初めて立つことができた。この日は同じ会場で初のソロコンサートになる。

リーダー酒井一圭(43)は「いつもスーパー銭湯で歌っている我々が、NHKホールでコンサートをするなんて感慨深い。応援をしてくれるファンの皆さんのおかげです」とファンに感謝した。

もちろん、紅白連続出場も狙っている。今年1月に元メンバーが女性問題で脱退する騒動を起こしたことに触れて、「ああいうことがあっても応援をしてくれるファンのためにも絶対に出たい。今年の前半を突っ走ってきたので、あと半年頑張って夢にたどり着きたい。12月31日はスケジュールが空いています」と猛烈にアピールした。

また、今月上旬にウイルス性胃腸炎で4日間休養したメインボーカル白川裕二郎(42)は「『(公演を)やれ』と言われれば、おしめをしてでもやるつもりでした」と振り返りながら、「今はもう大丈夫です。バッチリです」と、笑顔で完全復活を明かした。後上翔太(32)は「白川さんだけが歌手で、残りの3人はリアクションとおしゃべりが担当ですから」と、白川の復帰を自虐ネタ交じりに祝福した。

最近、芸能界で「闇営業」の話題が出ているが、小田井涼平(48)は「純烈も長年、誰にも気付いてもらえないという“闇営業”だった」と、ブレーク前の不遇の時代をジョークで表現した。

今年に入って、ほとんど休日がないという4人組。白川は「かつては2年間の収入が5万円という時代もあった。でも、先月は年齢くらいの給料はもらえた」と話していた。

コンサートは2部構成。1部は芝居がメインで、プロレス団体「DDTマッスル」のスーパー・ササダンゴ・マシンと鶴見亜門が出演。酒井がかつて「酒井一圭HG」というリングネームで参戦していた縁から実現した。