俳優八嶋智人(48)が、17日放送のフジテレビ系連続ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」(月曜午後9時)の最終回にゲスト出演する。八島は同ドラマのナレーションを担当してきたが、最終回に満を持して登場する。八嶋が、フジテレビの看板ドラマ枠「月9」に出演するのは14年7月期の「HERO」第2シリーズ以来、5年ぶり。主演の窪田正孝(30)との共演は初。どのような役柄で登場するかが注目される。

八嶋は「ラブロマンスに縁の無い僕にとって、月9は出るものじゃなくて見るもの。やったぁと思いましたが、やはり『HERO』と同じく、月9といっても“ラブ”はあんまり関係なかったですね」と笑っている。ナレーションで参加している作品に最終回で出演することには「皆さんのチームワークがどんどんよくなるのをナレーションという立場から指をくわえて見てましたので、あの輪の中に飛び込んでいけるのは、やっぱりうれしいです。僕は窪田くんの首の長さが好きなのですが、皆さんはこのドラマのどんな所が好きですか? 一緒に最後まで楽しみましょう。そして真実を見つける努力を自分の人生の活力にしていきましょう」と話してる。

最終回では、放射線技師の五十嵐唯織(窪田)は、放射線科医の甘春杏(本田翼)の父で、甘春総合病院の前院長・正一(佐戸井けん太)が、うつ病ではなく別の病気ではないかと考える。全身の慢性的疲労感、起立性頭痛に苦しんでいる正一は発症前、自転車に追突され、その後、飛行機に乗っていた。ヒントになったのは、新人放射線技師・広瀬裕乃(広瀬アリス)が手伝っていた造影CTの際に、チューブから造影剤が漏れたことだった。

放射線技師長・小野寺俊夫(遠藤憲一)らの協力を得て唯織が行ったのは、MRI検査と、髄液漏れを調べるためにアイソトープを髄液内に投与して行う脳槽シンチ検査だった。その画像を見た唯織は、正一が低髄液圧症であることを確信する。正一は、追突事故で硬膜に穴が開き、飛行機に乗った際の気圧の変化と乱気流の振動によって低髄液圧症を発症したものと考えられた。髄液が減って脳が下垂したために、起立時に頭痛やめまいに襲われていたのだ。正一の病気が手術で治る可能性があると知り、喜ぶ杏。

ところがその直後、正一が突然意識障害を起こす。頭部CT検査の結果、正一は両側性の慢性硬膜下血腫で早めに血液を抜く必要があった。だが、髄液が漏れ出したところに血液がたまっているため、先に血液を抜くのは危険な状態だった。そこで唯織は、血液を脊椎硬膜の外側に再注入するブラッドパッチを提案する。だが、辻村駿太郎(鈴木伸之)ら甘春総合病院の医師にはブラッドパッチの経験がある者がいなかった。杏は、自分がやると言い出す。