4人組ロックバンドKANA-BOONは16日、今月5日から連絡が取れなかったとされるベースの飯田(めしだ)祐馬(28)が、自宅に無事帰宅したことを公式ホームページで発表した。

発表によると、15日深夜に、家族から本人が帰宅したとの一報があったという。10日間音信不通だった原因は明らかになっていないが、家族によると憔悴(しょうすい)してはいるものの、けがなどはないという。捜索願を出していた警察にも、帰宅したことを報告した。関係者によると、何らかのトラブルに巻き込また様子もなく、事件性は低いと見ている。

飯田を巡っては13日に、音信不通状態で、家族が警察に捜索願を出していることが明らかになった。15日に東京・Zeppダイバーシティで開催を予定していた5周年企画ライブは中止され、14日には他のメンバーが公式ホームページを通じてメッセージを発表。連絡がつかなくなった前日の4日には、バンドの今後のことなどをメンバー同士で話し合っていたことを明らかにしていた。「事故にあったのではないか、何かトラブルに巻き込まれたのではないか、という可能性も頭をよぎってしまいます。とても心配です」とし、バンド仲間らからも心配の声が上がっていた。

同バンドは、今月23日の東京・渋谷WWW X公演など、すでに発表されていた6公演は、ベースの代役を立てて行うとしていたが、今回の発表では今後について「本人の体調をみつつ、メンバーとともに話し合いを進めたいと考えております」とした。所属事務所によると、早ければ17日にも本人と面会して、状況の確認などを行うという。同事務所は「改めてこのたびは、多大なるご心配、ご迷惑をおかけしましたことをおわび申し上げます」と騒動を謝罪した。

◆飯田祐馬(めしだ・ゆうま)1990年(平2)6月27日、大阪府生まれ。KANA-BOONのベース担当。06年に高校の同級生で結成された同バンドに11年から加入。14年4月に一般女性と結婚したが、17年2月に清水富美加から改名した女優、千眼美子との不倫騒動もあった。