NHK木田幸紀放送総局長が19日、都内の同局で定例会見を行い、大河ドラマ視聴率のワースト記録を更新し続ける「いだてん」について「ミニ番組など、少しでも知っていただく策はいろいろ打っていこうと思う」と話した。

9日放送分の視聴率が、大河史上ワーストの6・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。16日放送分も6・9%で、2週連続6%台だった。木田氏は「残念なことではあるが、15%が6・7%になったわけではない。いだてんというドラマの作り方から言って、何か要因が発生してこうなったとは思っていない」。低視聴率が固定化している状態を踏まえて発言した。

「今までにない、見たことがない大河の作り方をしている。たくさんの人がついてきてくれればありがたいが、視聴率がすべてではないので、レベルの高いものを貫いていただきたい」とした。

30日に放送される25話から、主役が阿部サダヲ演じる田畑政治に切り替わる第2章がスタートする。木田氏は「新しい登場人物と新しいストーリーラインになるので、ミニ番組など、少しでも知っていただく策はいろいろ打っていこうと思う」。また「知られていない多彩な人物と、近現代という時代。確かにとっつきにくい要素ではあるが、それらを含めていだてんの魅力。最初の思いを方にしていってほしい」と語った。