ミュージシャンで作家の辻仁成(59)が、シングルファザーとして育ててきた長男が中学卒業を迎えたことを報告し、息子を見送る親の気持ちをつづった。

辻はこれまで、息子と暮らすフランス・パリで育児に奮闘する様子をツイッターにつづってきたが、20日には「ついに息子くん、無事、中学卒業となりました。昨日が最後の授業だったのです。あとは来週の全国中学卒業試験(ブルベ)を受けるだけ」と報告。「僕は息子の中学時代を振り返ります。いろんなことがありました。父ちゃんは涙を堪えて息子を見送ります」と感慨深げにつづった。

同日更新したブログでは、息子が小学5年の頃から2人で暮らしてきた日々を振り返り、「彼は決して泣かない子だった。でも、幼かったあの子をなんとか励まさなきゃと思って当時は必死だった」と述懐。そして中学最後の朝を迎え、登校する息子と数年ぶりに一緒に歩きながら交わした父子の会話をつづった。

親の心配をよそに、クールに振る舞う息子。「あと何年、この子を見守ってやることが出来るだろう、と考えてしまった。僕は不意に立ち止まり振り返った。息子が50メートルほど先の大通りをゆっくりと横断していた。大きくなったな、と思った。僕は急いで携帯を取り出し、その後ろ姿を写真に残した」とつづった。

辻は歌手の中山美穂と02年6月に結婚し、04年1月に長男が誕生したが、14年7月に離婚を発表。長男の親権は自身が持ち、「今後は息子とふたりで生きていくことになります。ぼくと生きたいと望んでくれた息子の気持ちにこたえられるよう、父親としても頑張りたいと思います」とブログに記していた。